01.
たしか、三谷幸喜が「三谷は恋愛ものは書けないだろう」といわれて、ムキになって書いた作品だったような。 三谷が敬愛してやまないビリー・ワイルダー監督の、「アパートの鍵貸します」に設定や内容が酷似している。 ドラマは3人中心に進んでいくんだけど、主人公にまったく役に立たないアドバイスをし続ける、「橘」のおやじが良かった.横丁のご隠居みたいで。 古き良き時代の全盛時のハリウッド作品を濃縮した雰囲気が作品に華を添える。 ただ、石橋貴明と飯島直子という主要キャストにフレッシュさがなくて、残念。どうしてもB級イメージが抜けきらない。 せめて、唐沢寿明や鈴木京香に演じてほしかったと思うのは、私だけか。
02.
なぜか今までにないすごく不思議です 昔のアメリカの映画(ウッディーアレンの世界)に似た所があるのですか? 現在のアメリカの30代の生活? 私のあこがれの世界? 水割りのウイスキーを飲みながら ほろ酔いで見たいドラマでした 私の恋にはないところが魅力です
03.
NYという場所でしか成り立たないような、三人の物語。石橋貴明?三人芝居の一人が?大丈夫なの?飯島直子ってみんなのお姉ちゃん風すぎない?このキャスティングって......どうなの? 杞憂でした。さすがは三谷幸喜というしかない、演技の好悪さえも勘定に入った、これで正解という配役でした。 三谷さんによると視聴率の非常に悪かった作品らしく、確かにOA当時、周囲にこれをフォローしてた友人はいなかったと記憶してます。でも。 こういう風に、なんというのかな、暗黙の折り目正しさを弁えた恋、展開のおそろしく遅い恋は、恋愛至上・恋愛なら何でもありという今のいわばアニマル的な恋愛状況にあって、新鮮かつ示唆的です。恋は何も無人島の二人きりの事件ではなく、恋人以外の大切な人や大切な事柄をも内包する豊かなものであるべきなんじゃないか。笑いと、同数かそれ以上の涙とを交え淡々と進行しつつ、このドラマはそう語りかけます。 サントラがまた、ドラマと独立して聴いてもすばらしく、旅先のホテルのBGM用に、常に持って出かけています。お勧めです。
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