01.
この世界を支配しているのは人間なんだ!と、思ってしまいがちな私達の視点をクリアにしてくれる作品。 舞台は、大規模な世界戦争の後に生き残ったわずかな人間達の世界。 自分達が壊しかけた地球を、また更に征服しようとする人間達。 けなげにゆっくりと地球を浄化しようと懸命に生きている植物や蟲たちを、破壊しようとする人間達。それに気づいて行動するのがナウシカです。 わたしは、黄金の草原を歩くナウシカも、傷ついた王蟲の子がナウシカに心を開くところも大好きですが、 一番好きなシーンはペジテ軍の兵士に 「井戸の水を誰がきれいにしてくれていると思っているの?!?!・・・・・・」 と、腐海の存在意義を涙ながらに訴えるシーンが好き。 今世界が、戦争・破壊という方向にベクトルを向けている気がしてなりません。 この作品の訴える、自然との共存の大切さに気づいて欲しいとおもいます。 ちなみに、私は必ず見ると号泣してます。(もう何十回と・・・・)
02.
数千年後の未来、地球は人類の作ったバイオ兵器:巨神兵によって、「火の7日間」の間に核で汚染されてしまった。 胞子植物で、瘴気を出す腐海は、どんどんひろがり、残された数少ない人類の生存が脅かされていた。 腐海には巨大化した蟲がいて、人間を襲う。 そんな世界の風の谷のナウシカは、腐海は実は土の毒素を吸い取り、瘴気として吐き出し、毒素がなくなったら新しく土となって地球を再生することを一人で発見する。 掘り出された巨神兵を争奪するおろかな人間たち。人間ー腐海ー蟲のつながりに気付かず、仲間同士の争いを繰り広げる。 ナウシカはおそらく17歳くらい、この世界の危機を非暴力、平和と愛の力で救う。 宮崎氏の他の作品と比較しても出色の出来で、私はメッセージ性からいうと!この作品が第一位だと思う。 美しい音楽も心を深く打つ。
03.
日本でクリエイティブな人といえば?と聞かれると,私は絶対まず宮崎監督だと答えるでしょう。ナウシカはその監督作品の中でも最高で,他と比べて完成度が低いという指摘も聞きましたが、他の人には考え付くことのないストーリーに脱帽し、ただただ映像の美しさにため息が出ます。映像,ストーリーのみならず、久石譲氏の作った音楽と、まるで息のあったフィギュアスケーターの演技を見ているような感覚がいいです。人間が自然の全てを支配しようとしたらどうなるか,本当に大切なのは何か,そんなメッセージと問いかけを、ナウシカは与えてくれます。ぜひ見てください。イチオシは飛行シーンです。
04.
虚臣兵という恐ろしい兵器により世界が焼き尽くされた後の世界が舞台の物語。核兵器の使用により、腐海(ふかい)の猛毒が地球を覆っていて、それを避けて暮らしている人達に再び核兵器の恐怖が近づいてくるという設定です。 風の谷という村の長の娘のナウシカの躍動感あふれる動き、考え抜かれたストーリー設定、自然を恐れない愚かな人間の末路、蘇る自然などがすばらしいだけでなく、小動物からオウムのような大きな生物に至るまで隙がなく、映画の中で重要な役割を与えられています。深い歴史を感じさせながら新しい歴史へと移り変わっていく様が実に巧みに描かれています。 あの見るだけで恐ろしい形相の虚臣兵が復活し、圧倒的な火力で巨大なオウムの大群をなぎ払うシーンは鬼気迫??迫力がありま!す。このような暴力的な人間の力で命を失うことになるナウシカが、最後にオウムの愛に包まれて復活するシーンは特に感動的です。 この作品がアニメ界に与えた影響は計り知れませんが、見る人の心も大きく変えてしまいました。安田成美さんの歌も心に残ります。
05.
映画のストリーはそれなりにヨカッタノデスガ。やはり原作本に沿ったアニメを見てみたいと強く思いました。何作になってもいいので是非是非作ってほしいものです。〔そして自分の手元においていたい〕今現在この世の中に訴えて生きたい内容ではないでしょうか。子供とともに見て感じて生きたい深い内容の壮絶な物語で考えさせるものです
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