01.
例えばChest painであれば、疾患名(Hodgkin disease、Metastatic tumors of the ribs、Pneumothorax、Myocardial infarctionなど)が書き込まれた解剖図があり、続いて、VINDICATEを軸とした鑑別疾患が網羅されれている。視覚的に重要疾患を訴え、その上で、表で整理している。主訴項目はalphabet順に書かれているのも使いやすい。大きさは19*23*3cmなので机上に置いて、その日に診た主訴をもう一度再確認するのに使えると思う。 疾患羅列の『A
Pocket Manual of Differential Diagnosis』などをポケットの中に、机上に本書をもちいると知識が定着すると思う。
02.
他のレビューにも書いてあるように、この本のポイントは解剖です。 解剖と病理をベースにして、考えうる病態を挙げていく過程が記されています。 臨床の勉強が始まったばかりの学生にはぴったりの本だと思いました。
03.
x軸に病因、y軸に解剖というように表を作り、鑑別診断を考えていく本。長所は、200以上の各症状につき全てVINDICATEを当てはめて鑑別するので嫌でも病因を考える習慣がつく。この本の最大の長所である、解剖の図がインパクト強くイメージに残る。表と図を見るだけでも参考になる。英語も平坦で容易。和書にはこういった本はないと思います。
04.
主訴から鑑別診断を考えつつ問診と診察を進める、と言われても、なかなか出来ないもの。この本では鑑別診断を考える上での「型」を頭の中に作るのに役立ちます。 原因はVINDICATEというmnemonicを中心に、部位は各解剖を思い浮かべながら進めていき、もれのない鑑別を考えるのが、本書の目標。230程度の各主訴について、解剖図と表をうまく組み合わせて整理しています。 鑑別を絞っていく検査などの記述は弱いのですが、鑑別診断の立て方をしっかり身につけたいという人には最適。 学生の方、少し余裕のある研修医の方には特にオススメです。 ちなみにVINDICATEとはV=Vascular,
I=Inflammation, N=Neoplasm, D=Degenarative, I=intoxication, C=Congenital, A=Autoimmune, T=Trauma, E=Endocrineです。
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