01.
チャイコンはありとあらゆる演奏家のを買ったけど、自分にとってはこれが決定盤です。
デュトワと共演しているディスクより、こちらの録音の方が彼女の直感的でひたむきな美しさがあると思います。バランスとか細部とかはデュトワとの録音の方がより成長を感じさせ良くできてるけど、こちらのデビュー盤の方が怖い物知らずな直球勝負で、とにかく情熱の固まりとなってチョンが挑む鬼気迫る迫力を感じます。その美しさといったら...
チャイコンと言えばやっぱりチョン・キョンファでしょうね。
どんな人も一度は聴いておくべき名演奏家です。
シベリウスも白熱した演奏を聴かせ、ヴァイオリンを鳴らしきっていて美しいです。異様にテンションの高い、ありえない集中力。
90年代以降の円熟したチョンよりは、デビュー〜80年代のキレまくってるチョンが好きですね。
02.
「これが本当にプロデビュー初のアルバムなのだろうか?」
一番最初に浮かんだ感想はこれでした。
なんと澄み切った音色なのだろう。
とても深い感動を覚えました。
このアルバムは今後もずっと語り継がれる名盤になるのだろう。
今でもそうなっているとは思いますが。
ぜひ、聴いてください。
きっとあなたも感激することになりますよ。
03.
チャイコフスキーもシベリウスも、名演と言っていい演奏である。ただ、例えばサン=サーンスの1・3番を収めたCDの衝撃を期待していた人には物足りないだろう。ミニコンポ推奨盤。
04.
この盤を買うまえに実はチャイコフスキーとメンデルスゾーンのカップリング(デュトワ指揮)が同じLONDON(DECCA)から出ています。私は1985年頃にこの盤を買ってからというもの、チョンキョンファのバイオリンの透明感に感動しまくっています。この盤のチャイコフスキーはレコードデビューの盤であることもあり、若さが全面に出ていますが、この盤に満足することなく、是非メンデルスゾーンとのカップリング盤も「あわせて」聴いてみて下さい。きっと彼女の魅力が何なのかを理解することができるに違いありません。
05.
背筋が凍る演奏とはチョンの弾きっぷりのことを言うのだろう。1楽章のソロの出だしのところが、あまりにも美しく、あまりにも寂しげで、まさに氷を連想させる。それにしても、この演奏がこの値段で聴けるとはお買い得。コストパフォーマンスも素晴らしいです。
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