01.
家のローンと子供の受験のこと考えながら吊り革につかまっているとき、ふと駅で後ろ姿の女子高校生を見たとき、失われた可能性と未来を考える。日本の音楽が言葉を失わなかった最後の人、村下さん。いまの日本はどうですか?
02.
ふと大学時代に友人が絶賛していたのを思い出して
村下孝蔵さんを曲を聴いてみようと思って購入しました。
他の方のレビューでは大絶賛でしたので、
かなりの期待を持っての購入でした。
正直にいいますと、個人的には購入前の期待ほどではなったです。
たしかに「陽だまり」「ゆうこ」「初恋」「踊り子」などのヒット曲といわれるものは
間違いなく名曲だと思いました。
しかし、ベストアルバムとしてみたとき必ずしもすべての曲を気に入ることはできませんでした。
ということで星4つのレビューをあえて載せさせていただきました。
03.
村下孝蔵の曲と初めて出逢ったのは、中学の時にクラス対抗合唱コンクールで「初恋」を歌ったとき。 それ以来、彼の哀愁を帯びたしっとりした歌声に魅せられ、青春時代を彼の曲と過ごしました。1999年6月20日に彼の訃報を聞いたとき、私の青春時代は終わりました。 ノストラダムスの予言していた恐怖の大王はこのことだと思いました。 その時は立ち直れないくらいのショックでしたが、彼の曲を心の糧に、今も街の片隅で懸命に踏ん張って生きております。 ヒット曲「ゆうこ」「初恋」「踊り子」「アキナ」のほか、名作アニメ『めぞん一刻』の主題歌にもなった「陽だまり」など、天才・村下孝蔵の足跡を辿るにはもってこいの名盤です。 まだ彼の曲を聴いたことのない方にも、胸を張ってオススメできます。 時代が変わっても、決して色褪せることのない珠玉のメロディーがぎっしり詰まっていますよ。
04.
マイナーな歌もありますが、これ1枚で、ハマるには充分な力を持っています。村下さんの歌詞は、読むだけでもイメージが湧いてきますね、まさに現代の詩聖です。彼の歌集を飾る切り絵がまた見事で、是非レンタルで焼かずに、現物をお手元に置いてほしいと思います。
05.
私は20代で村下さんが最もヒットしていた80年代は子供で音楽には興味が無かったので、聞く機会を逸して過ごしてました。そんな私は興味のきっかけとなったのが、民放放映の歌番組「速報!歌の大辞典」で流れていた村下氏の「踊り子」のライブ映像でした。それまでは彼の曲は「初恋」しか知りませんでしたが、ライブのギター1本で弾き語り且つその美しく哀愁あるメロディーとそれを増幅させる感傷的な歌声に魅了されてしまったのです。あの歌が全てだったとしても過言じゃないかもしれません。それまで長渕や尾崎等の弾き語り歌手のCDも結構聞いてきたのですが、彼の曲はそのどこにも属さないフォークなんだけどそれとはひとくくりにできない哀愁感や感傷感や郷愁感が色々に絡み合った歌手だと感じました。 私だけかもしれませんが、彼の曲はジャンルは異なれど演歌のように歳を重ねると再認識させられる魅力があるのかな?と思います。それは大人になって忙しない毎日の中で時折感じる年少時のセンチメンタリズムを懐古したいという願望が彼の歌詞に散りばめられているのせいかもしれません。 そして、書いてて気づいたのが豊や剛は敬称略で書いても平気なのですが(良悪じゃなくそれが彼らのキャラクターだと思います)、当時良く知るファンじゃないのに村下さんはどうしても「さん」をつけたくなります。人柄は当然亡くなられているので知らないのですが、そうなるのも優しい曲調がもたらしているせいかもしれません。
|