01.
経営者が書いた本はいろいろ買いましたがこの本はその中でも特に印象に残りました。内容はコンパクトですぐに読み終えてしまいますが、文章から伝わる著者の気迫や執念のようなものがひしひしと伝わります。365日一日も休まないというハードワークぶりは新興企業のチャラチャラした経営者にも見習ってほしいものです。
02.
経営者側からの率直な意見は、雇用される側にも非常に役立つ。はっきりと具体的であればあるだけ。どのような社員を期待するのか、がはっきりしているので、そのようになるように努力すれば、どこでもやっていけるということでもある。 1.健康管理ができる--会社は社員からできている。急に休まれると困るのは会社。健康を害すると個人も会社もつらい 2.仕事に熱意を持つ社員--答えの決まっていないビジネスでは、やってやるという気持ちが、道をあける。 3.コスト意識を持つ 4.責任感 5.言われる前にする 6.最後まで詰める 7.行動する
03.
本書では永守氏の人柄がそのままの経営方針として反映されているといえる。 一言で言うと、「シンプルで明快 大胆かつ繊細」となるかもしれない。 これは有名な経営者で特に起業家にいえることだが、人情味のある親分肌であることは間違いない。特に、本書で永守氏は社員をしかるときには思いっきりしかるが、その社員のプライベートな背景まで理解していて初めて目いっぱいしかれるそうだ。また、本人が泣きそうなには人前ではしからないし、目を合わせにくいようであれば寿司屋のような隣に座るような状況で注意をするらしい。 また、考えるよりも行動をすることを信条としており、組織のカルチャーや行動指針も行動を繰り返すことによって組織に根付かせるという手法を用いている。とくに、生産現場での生産性やコスト意識、モノを大切にする精神を植えつけるために、新入社員には1年間全員で雑巾だけでトイレ掃除をさせるそうである。 とにかく自分の信じたことを最後までやりとおすという信念と迫力、それにその決意がひしひしと伝わってくる本だといえる。この迫力が従業員に活力を与え会社全体の活性化につながっているといえる。 ただ一つ残念なのは、以前に発表された「「人を動かす人」になれ!―すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」とほとんど同じ内容である。2冊の本を読んでみて永守イズムを理解しようと試みたのだが、二冊も読む必要がないことがわかり大変がっかりした。
04.
とかくアクが強く…。参考になるべき点はありませんでした。日本電算という会社が好きな方には面白く読めるかもしれませんが。
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