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私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723))

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私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723))
価格:¥ 714(税込)
【私達の評価】
4.5点(5点満点)
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【私達のコメント】
01. 新進気鋭の教育者とビジネスコンサルタントの対談。ロールモデルの考え方から始まり、教育論、日本人観、幸福論と議論が展開する。閉塞感のある日本の現状を打破するために、明治時代の私塾的な啓蒙の輪を広げる必要性、そしてそれがウエブなりの新しい技術を通じて可能となるとの両者の共通の思いが至るところに散りばめられており、大変啓蒙的である。若い世代にもお勧めの書。

02. シリコンバレーに住み多くの時間をネットの空間の中で過ごす梅田望夫氏とブログさえ書かない教育者齋藤孝氏の対談。対話を読んでいるとネットに関する二人の考え方の間に少しずれがあると感じられる。しかし、まとめにもあるが、二人の考え方の根の部分には共通する部分が多くあると感じられる。

植物には根があって、根が大事というのはイメージがしやすい。しかし、動物や人間にも根のようなものがあって、表面上の表現はその人の一部でしかないと思えてくる。両者が「いかに生きるべきか」という問いに10年以上不毛な時間を費やしたと笑って語っている点が象徴的だ。この効率の悪い時間がよいものか悪いものかは語られていない。その時間を二人が持ったということのみが語られている。

その他、梅田氏がフロンティアスピリットを発揮できないところではめっきりだめだとか、齋藤氏の「時期」概念とかが面白かった。「時期」概念とは、2年や3年というスパンを決めてその間は、ほかの事をあきらめてすっぽり対象に自分を浸してしまうこと。

梅田ワールドを期待してこの本を買うと肩透かしを食うと思う。時代の本質を見る力を持った二つの性質の違う目から立体的に浮かび上がってくる彼らの時代感覚を知ることで、変化する現代社会を理解するヒントを得ることができる本として捉えるとよいと思う。

03. どんなに熱中できることがあっても、その楽しみを共有
してくれる仲間や競争相手がいなければ辛い。私塾のす
すめとは、同じ価値を共有し、一緒に働きたいと思う人
がネットによって近い存在になったからこそできるもの
であろう。そのような志向性を共有した私塾の可能性に
ついて述べている。そしてその私塾のリーダー的存在で
ある、二人の考え方が後に続く。

本書の最後で、興味深い記述があった。両氏とも20代
から30代にかけて「どう生きるべきか」について、非
常につきつめたと述べている。彼らに共通するところは、
このような不器用さを奥に秘めた、人間的な強さであろう。


04.  今にときめく二人の対談集である。奇しくも同じ年に生まれた二人の相似と相異が微妙に出ている点が読んでいて勉強になった。

 「相異」について。
 斎藤はネットに関して積極的ではないとはっきりと発言している。梅田が ある種「ネットの伝道師」であるのとは対照的だ。このネットへの違和感を明言する点に 今回の斎藤の戦略があると言えるのではないかと思う。
 考えてみると 柔道の中興の祖である嘉納を尊敬する人にあげ 日本の古典を音読することを主張する斎藤だ。106頁で斎藤が「わざと鈍い刀を使いながら生きていく」と言っているのは 徒然草の「よい工は少し鈍き刀を使う」を踏まえたひと言だと思う。斎藤にとっては ネットとは「切れすぎる刀」なのかもしれない。

 「相似」について
 上記で「相違」をあげたが それはある意味では「道具」の話であり その「道具」でやろとしている「目的」に関しては よく似ている。
 両者ともに 「教育のあり方」という点に徹底的にこだわっている点が見て取れる。斎藤自身は 教育を全面に出して活躍しているわけだが 梅田は第一義的には「教育」を専門としているわけではない。但し 梅田の「教育者」としての資質が 彼をここまで引き上げていることも確かだ。

 僕は梅田を「伝道師」と呼んだ。彼の資質は「陽気なアジテーター」であるというのが僕の基本的な理解だ。アジテートとするには アジテートする内容が必要だが それ以上にアジテートすることへの資質が必要だ。梅田は「内容」も当然ながら そのアジテートする資質に恵まれている。アジテートとは一種の「教育」であることは間違いない。


 このように相似と相違を楽しんでいるうちに あっというまに読了してしまった。

05. 一人は教育、一人はITにおいて、現在の立場を築いた二人の対談を3回分、活字に起こしたものであり、掛け合いが興味深い。ライフスタイル等はそれぞれに特徴があるが、深いところでは共通した考え方を持っておられるようだ。この書籍のタイトルにもなっている「私塾」がその一つである。二人ともロールモデルという憧れの人物があって、私淑し、それを目指してきた。現代では、ブログなりネットを通じて「私塾」のような志向性を同じくする者の集まりができるという。以下、心に残った所です。

・高速道路(学習環境が整ってレベルアップがはやい)とけものみち(動物的カン)
・ネットで喝采、賞賛を受けてモチベーションを上げる。不愉快な意見は1割程度。
・会社では寒中水泳とおもって3年、5年、10年どっぷり浸かった方が得るものが多い。
・暗黙知が共有できると幸福を感じる。
・何かをやると決めたら何かをキッパリ切り捨てろ。

誰もやったことがない事をやろうとしている人はいいこと言うと思いました。二人のロールモデルと座右の書がそれぞれに紹介されています。「ゲーテとの対話」と「ツァラトゥストラ」は今後読んでみたいと思いました。


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