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ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)

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ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)
価格:¥ 735(税込)
【私達の評価】
4.5点(5点満点)
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【私達のコメント】
01. 資本主義を金科玉条とする米国社会の矛盾を、豊富な個別事例から軽妙な筆致で説いている。筆者の表現力やまとめ方の巧さは素晴らしく、現代の米国の問題を手っ取り早く概観するにはオススメである。貧困層の肥満や社会保障制度といった分かりやすい問題から入り、医療制度と貧困、イラク戦争と貧困、と言った今日の米国の社会問題について、やや極端な例もあるのものの、分かりやすく問題点を解き明かしている。

一方で、本書は一貫して社会主義的な思想をベースに書かれているように感じられ、いわば資本主義の負の側面だけにスポットライトを当てた形になっている。また、政府や大企業に対する草の根レベルの抗議活動については触れているものの、現状を打開するための具体的な政策提言には至っていない。本書は米国で起こっていることを逸話的に理解するためには役立つし、米国の後を追う日本の将来について問題意識を高めるためにも有用だが、個別の政策へのインプリケーションのためには、よりマクロ的で冷静な議論が必要であろうと感じた。


02. 最近、堤さんは日本エッセイスト賞を取られましたね。
さて、本書は日本人が知らないであろうアメリカ経済あるいは新自由主義の裏側をこれでもかと言うほどにご自身の足を使い情報を集め描いている。

「教育」「いのち」「暮らし」という、国民に責任を負うべき政府の主要業務が「民営化」され、市場の論理で回されるようになった時、はたしてそれは「国家」と呼べるのか?と堤さんは書く。

貧困と肥満、民営化(保険、病院など)と経済難民、戦争という就職等々をまさに今からの日本が直面するであろう将来を今現在のアメリカと言うタイムマシーンで見せてくれます。

下流は太るを実証する低価格高カロリー食の学校給食、フードスタンプ制度。乳児死亡率6.3/1000の現実(病院が高くて行けない)、民間医療保険に加入していなければ手術も受けられない様な社会(盲腸手術 入院1日で243万のニューヨーク)、戦争参加による市民権の獲得、民間企業の戦争派遣事業による学生リクルート。

国民が人でなくなり「部品」となり交換可能な消耗品となった世界がアメリカであろう。生きるという言葉は「金」で代替可能なのである国。
金や技術でない所に生きる答えを見つけ出さないと日本も同じ道を辿るのであろう。
もちろん、金の使い方次第、技術の利用方法次第で流れは大きく変化するのだけれど。

03. 民主主義ではなく, 金主主義になったアメリカ.

貧民が, 家畜のように戦争に追い立てられていく.

資本主義の結論は, 人間という医療費やら教育費といったコストのかかる存在を排除して,
資本しか残らない社会になりそうです.


実際, アメリカに住んだことがないので, どれくらいリアルな話かは分かりません.
(映画の「スーパーサイズミー」は見ました. これはリアリティがあった)
一部の被害者にクローズアップして, 全体としているのかもしれません.
が, 面白かったです.
メディアが資本によって操作されているとすると, 実際どうなのかは知るすべはない, ということです.

日本の平均主義ともいうべきものが, 一番気楽なのかもしれません...

04. 著者はかつて911事件に遭遇して九死に一生を得、それ以降ジャーナリストに転身して講演活動や著書を発表している堤 未果さんです。
本書は自由の国アメリカの現状を貧困という視点からていねいに描いた作品です。
かつての中流層が新自由主義によって貧困層に転落した現実、貧困層へはマクドナルドの食事チケットが支給され肥満が増加している様子、金儲けに走る医療機関にかかれば即破産という悪夢、職がない若者の軍隊への巧妙な勧誘、経済と共にグローバル化する貧困と戦争など。
そこにあるのは経済という猛獣を操る一部の超富裕層、それ以外の人たちを彼らのために働く奴隷へと合法的・効率的に変えていくシステムで、あまりに絶望的な現実に読んでいて吐き気すらしてきます。

著者は誰でも入手できるデータと取材を元に、感情的な言葉を交えず淡々と書いていますが、それだけにこの恐ろしく悲惨な現実がリアルに伝わってきます。しかし本当に恐ろしいのはこれらが対岸の火事ではなく、今の日本政府が目指し、ゆっくりと、しかし確実にそうした世界に移行しつつあるということでしょう。

読後感は決して良いものではありませんが、著者の静かな熱意が伝わってくるような良い本だと思いました。

05. 私は以前から、自分又は第三者のための「学費」や「医療費」を捻出するために「戦争」に連れていくこと程、恐ろしい事はないのではないかと思っていた。それから、本書が日本で話題になり、私も本書を手に取ってみたのだが、改めて恐怖を感じた。冒頭にも書いた話である、学費のために戦争に赴き帰国後に精神病やホームレスになるもの、ニューオリンズのハリケーンで切り捨てられる貧困層居住区。崩壊寸前の医療制度。どれも、世界一「豊かな」国で起きているとは信じられない事象だ。資本主義の行き着く先に、暗い未来を感じた。まさに、「テロより怖い民営化」だ。


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